・説教 ヨハネの福音書11章27-44節 「私たちの傍らに立たれる主」
2014.4.19
鴨下 直樹
先週、私たちはMさんのご家族と共に山口県の岩国に行ってまいりました。Mさんの結婚式のためです。私は中国地方に行くことが普段ありませんので、景色を非常に楽しんできました。土曜日が結婚式でしたが、前日リハーサルがありましたので、朝早くから家族で車で出かけました。途中早く着きそうでしたので広島でおりまして、雨が降っておりましたが、少しだけ広島に行き、広島焼きを食べて、海沿いの道を走りながら岩国に向いました。途中で宮島という有名らしい場所を通りましたけれども、きれいな景色はそこからフェリーにのってということでしたので、あきらめました。
夜に、岩国の聖書宣教教会に着いたのですが、行ってみて分かったのですが、海のすぐそばの教会です。教会の方は海辺の防波堤沿いに車を止めるというくらい、海の近くで驚きました。それと同時に、Mさんは今まで山に囲まれた岐阜にいたわけですけれども、これからは海の近くで生活することになるのかと、少し心配になりました。きっと、これまでとは全く違う生活がそこにあるに違いないと思ったからです。
そして、教会はメソジスト教会です。私たちにはあまりなじみのない教会ですが、ジョン・ウェスレイの教会の伝統に生きている教会です。ジョン・ウェスレイと言っても誰の事だか良く分からないかもしれませんし、メソジスト教会というのもなじみがない。そういう方は、昔NHKでやっておりましたテレビドラマの「大草原の小さな家」を想像してくださるといいと思います。行ってみてわかったのですけれども、今でもまさにそのままの教会を形成しようとしています。テレビも見たことのない方は児童文学ですけれども小説になっておりますので、是非、読んでいただきたいと思います。
私はアメリカ人の司式の結婚式は初めてでしたし、メソジストの司式も初めてでしたので、興味深い結婚式でした。以前、婚約式に賛美をしてくださったご夫妻です。ミラー先生が英語で説教して、奥様もアメリカ人ですけれどもキョウコ先生と呼ばれていましたが、このキョウコ先生の通訳で説教が行われました。キョウコ先生が通訳をしながら説教の途中で何度も涙ぐみながらMさんに語りかけていたのがとても印象的でした。本当に、心から結婚する二人を祝っているのだということが伝わってきました。私はこのアメリカ人の牧師夫妻を見ながら、この方々は本当にMさんの傍らに立って支えようとしておられるのだということをとても強く感じて、とても嬉しい気持ちになりました。
さて、今日の聖書箇所をお聞きになられて、少しこれまでの主イエスのイメージと違う印象を持たれた方があるかもしれません。ここに描かれている主イエスはとても感情的に見えます。 (続きを読む…)