2012 年 3 月 11 日

・説教 マタイの福音書21章12-17節 「驚くようなことをなされる主イエス」

Filed under: 礼拝説教 — miki @ 16:02

2012.3.11

鴨下 直樹

今日、三月十一日は昨年起こったあの東日本大震災からちょうど一年を迎えることになります。私たちはこの一年の間に、実に色々な生活の変化を経験してきました。地震への恐れと、同時に放射能への恐れのためです。こういう経験をしながら私たちはこの一年の間、苦しみの意味を問い続けて来たといってもいいかもしれません。それは、個人だけでなく、国全体が同じ問いの中に、今尚立たされていると言えます。
そういう中で、私たちは教会の暦でレントを迎え、今、この苦しみの意味というものについて聖書から考えようとしています。主イエスが苦しみに耐えられたということは、私たちにとってどのような意味を持つのかということを、この時、さまざまな問いとともに考えさせられているのです。
私たちは苦しみの状況に置かれると誰もが優しい言葉を聞きたいと思う。もう一度勇気をもって立ち上がることができるような御言葉を聞きたいと思う。しかしながら、今朝私たちに与えられている言葉は、まるでそれとは正反対の言葉です。

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