・説教 詩篇98篇 「主に向かって喜び歌おう」
2013.4.28
鴨下 直樹
復活節の第四主日を迎えました。今日は「カンターテ」、「歌え」と言われる主の日です。それで、この主の日には詩篇の九十八篇の一節が読まれるのです。
新しい歌を主に歌え。
冒頭にそのようにあります。
このカンターテと言われる主の日の強調点は「歌え」です。復活の喜びに生きるものは歌え、と命令されているのです。「歌う」というのは、私たちの生活の中でもそうですけれども、思わず歌ってしまうという時があるとしたら、それは心の中に喜びがある時でしょう。悲しい気持ちでいる時に歌うことはできません。「歌え」と命令することができるのは、歌いたくなるような喜びに支配されているからです。主の復活というのは、単なる生命として歌えるようになることなのだと言われているのではないのです。そうではなくて、歌い出したくなるような事実に包まれているから、その事実は心から溢れだしてくる喜びではないか、思わず歌いだしたくなることではないか。だから歌おう、心から主に向かって歌おうではないかという招きなのです。
みなさんの日常の生活の中に鼻歌を歌うということがどれほどあるでしょうか。 (続きを読む…)