・説教 「系図に示されし神の御計画」 マタイの福音書1章1節-17節
鴨下直樹
今週から教会歴でアドヴェントを迎えました。待降節とも言います。主イエス・キリストの御降誕を待ち望む季節を迎えたのです。このアドヴェントと言いますのは、教会の暦では一年の初めになります。それで今朝はアドヴェントの蝋燭の一本目に火が灯りましたし、タペストリーも紫色に変わりました。このアドヴェントの季節には「待つ」ということを表す紫色を使うのです。教会の暦では一年の最初の日になります。新しい年を迎えて最初にすることは、キリストがおいでになることを待ち望むことだと、教会では長い歴史の間、そのように覚えてきたのです。それは、主イエスがクリスマスにお生まれになったように、もう一度この地においでになる日を待ち望む信仰を忘れないようにしようということでもあります。
このアドヴェントから、私たちの教会では共にマタイの福音書から新しく御言葉を聞き続けていこうとしているのです。マタイの福音書は「アブラハムの子孫、ダビデの子孫、イエス・キリストの系図」という言葉で始まります。この「系図」とされている言葉ですが、これは少し面白い言葉で書かれております。 (続きを読む…)