2009 年 6 月 28 日

・説教 「カインの末裔とセツの子孫」 創世記4章17-26節

Filed under: 礼拝説教 — miki @ 18:51

鴨下直樹

今、芥見の礼拝において創世記の御言葉を聞き続けています。この創世記は、神がこの世界をお造りになったことと、その後、人々がどのように神と歩んだのか、いや、どうして神と共に歩むことができなくなったのかが丁寧に語られています。人間は、神のように生きたいと願った結果、神から離れて生きることを選び取ってしまったこと。そして、前回のところでは、アダムとエバの二人の息子カインが、弟アベルと共に生きることを拒み殺してしまうことを通して、一緒に生きていく者を失ってしまったことが語られていました。つまり、神から離れ、隣人を失ってしまいます。こうして人間は孤独な存在となったところまでが、前回のところでした。

今日の聖書の個所は、読んでみますと、それほど重要なことが語られていないように、一見、見えます。そして、実際に、私のところにある様々な創世記に関する書物も、このところは飛ばしてしまっているものが多いのです。けれども、良く読んでみますと、この物語は私たちがすーっと通り過ぎてしまうことはできないほどの、大切なことが語られていることに気がつくのです。

 

 今日のところは、この孤独になってしまったカインがどのようになっていくかが、語られているところです。簡単に言いますと、カインの子孫、カインの末裔の事が語られています。けれども、少しそこで立ち止まって考えてみますと、少しおかしいということになります。何がおかしいのかと言いますと、アダムとエバには二人の息子しかいなかったはずなのに、どうしてひとりぼっちになったカインが結婚できたのか?ということが気になるのです。 (続きを読む…)

2009 年 6 月 21 日

・説教 「エデンの東から帰る道」 創世記4章1-16節

Filed under: 礼拝説教 — miki @ 13:15

鴨下直樹

  先週、私たちの教会の新会堂三周年を記念して、ドイツ教会音楽と聖書という題で、ドイツの賛美の話、主に、宗教改革者ルターのコラールの話しをいたしました。今週も礼拝の後で、岐阜県美術館の館長であり、私たちの教会の教会員でもある古川秀昭さんが、新しい会堂が出来た時から初めておられる「キリスト教美術講座」が行われます。今回のテーマは、フラ・アンジェリコの受胎告知をテーマに選ばれたようです。

 以前も一度礼拝の説教において、この絵について触れたことがあります。おそらく午後、古川さんが丁寧にお話しくださると思いますけれども、このアンジェリコは何枚も受胎告知の絵を描いております。受胎告知といいますのは、処女マリヤが御使いガブリエルから、神の御子を宿すということを告知されます。この場面を描いたものです。この受胎告知のテーマの絵に、アンジェリコは楽園追放という出来事を背景に描いているものが何枚もあります。マリヤが御使いのお告げを受けている背後で、アダムとエバがエデンの園から追い出されてしまう。この神の園から追い出された人間の悲しみが、主イエス・キリストの降誕によって回復されることを描きだそうとしたのです。

 今日、私たちに与えられている聖書は、この楽園を追い出されたアダムとエバの子孫がどのようになったのかを描き出しているところです。神の支配する世界から追い出されてしまった人間が、神なしで世界を造る。その最初の出来事としてこの創世記第四章がおかれているのです。そして、このときから、御使いがマリヤに救い主を与えると宣言されたその時に至るまでの、人の悲しみの源が、ここに描かれているといってもいいのです。

 

 アダムとエバの新しい生活がはじまります。新しい生活という言葉を聞きますと、誰もが、何か楽しげで、これから何が起こるかというような期待を思い浮かべますけれども、果たして、アダムと、エバにとってはどうだったのでしょうか。 (続きを読む…)

2009 年 6 月 16 日

「楽しいキリスト教美術講座」のご案内

Filed under: お知らせ,イベント — susumu @ 20:52

第3回の「楽しいキリスト教美術講座」を下記の通り開催いたします。 お誘い合わせのうえぜひご出席下さい。

日時: 2009年6月21日(日) 午後2時~3時半
会場: 芥見キリスト教会
テーマ: フラ・アンジェリコの「受胎告知」を中心に

フラ・アンジェリコは初期ルネサンスを代表する画家で
とりわけフィレンツェのサンマルコ修道院にあるこの
フレスコ壁画は最も重要な作品です。

お話: 古川 秀昭 (岐阜県美術館 館長)
聴講無料(資料代200円が必要です)

Fra Angelico. Annunciation. Museo di San Marco, Corridor, Florence, Italy.

フラ・アンジェリコ「受胎告知」



お申し込みはFAXで:
芥見キリスト教会 FAX 058-241-8625

2009 年 6 月 14 日

犬山国際交流合唱団がやってきた!

Filed under: イベント — susumu @ 16:19

6月14日午後、芥見キリスト教会に赤塚尚武率いる犬山国際交流合唱団がやってきました。賛美歌としてなじみ深いメロディーにもなっているコラールを5曲、混声四部・アカペラ(無伴奏)で歌ってくださいました。

犬山国際交流合唱団と、メッセージを語る鴨下牧師

犬山国際交流合唱団と、メッセージを語る鴨下牧師

また、マエストロ・赤塚による賛美歌と文部省唱歌の不思議なつながりについてのお話も (続きを読む…)

・説教 詩篇46篇  特別礼拝 ドイツ教会音楽と聖書 「ルターとドイツ・コラール」

Filed under: 礼拝説教 — miki @ 13:15

伝道特別礼拝 鴨下直樹

  今年、この芥見キリスト教会は、ここに新しい礼拝堂を献堂して三年を迎えます。それで、今年は、新会堂三周年記念ということで、様々な行事を計画しています。その最初が、今回の特別礼拝と、午後に行われるコンサートです。多くの方々がこれを大変楽しみにしていてくださいまして、コンサートのための問い合わせの電話も、毎日来ています。

 今日は「ドイツ教会音楽と聖書」というテーマで、この礼拝でお話をしたいと思っておりまして、午後は犬山の国際交流合唱団をお迎えして、ドイツコラール・コンサートの演奏会をしていただくことにしております。そこでも、曲と曲の間に、私がこの「ドイツ教会音楽と聖書」というテーマで少しお話しをさせていただきたいと思っています。

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2009 年 6 月 7 日

・説教 「誘惑の果実のいのちの木」 創世記3章1-24節

Filed under: 礼拝説教 — 鴨下 愛 @ 13:48

 

鴨下直樹

 

今日は、教会の暦では三位一体の主の日です。ときどき私は不思議におもうのですけれども、礼拝の説教と、この教会の暦、この両方を芥見教会の礼拝では意識しながら礼拝の次第を作っているのですけれども、不思議なことに礼拝の説教と、この教会の暦がピタッと合うのです。先週は「神の霊が与えられた人間」というのが、創世記第二章の主題でした。そして、それと、ペンテコステとが計算したわけではありませんが、ぴったり当てはまっておりましたけれども、今週も同じことがいえると思います。

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