チェーンメール「オリッサ地域のクリスチャン迫害」について
3月18日から19日にかけて、「緊急祈りの課題」と題されて、クリスチャンの間で転送されれた「インドでのクリスチャン虐殺予告」のメールですが、ネット上の誤った情報によって広められた「チェーンメール」と思われます。
これらのメールを受信しても、転送なさらないようにお願いいたします。
ウェブの世界では、多くの人の共感を呼ぶような内容のメールを発信し、「できるだけ早く、できるだけ多くの人に」転送を呼びかけるような「チェーンメール」が時々横行します。 昔で言うところの「不幸の手紙」の類ですが、ウェブ上ではメールがねずみ算式に増殖しますので、それによって多くのサーバに負荷がかかり、場合によってはシステムをダウンさせることもあり、冗談ではすまされないことです。
発信者はそういうトラブルに発展するのを楽しんでいるわけです。 ですので、うっかり話題にのせられて転送するまえに、事実をまず確認することが重要です。
オリッサ州で宗教がらみの殺害事件があったのは事実です。 2008年のことですが、「Christian Orissa killed」などのキーワードで検索すると見つかります。 現在もなお不安定な状況にあり、祈りが必要なことは言うまでもありません。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/7582887.stm
ただ、ここ24時間に限って言えば、信頼できるニュース筋からは何もありません。 メールに書かれているような事が事実だとすれば国際的な報道機関が無視するはずはなく、今朝になってもBBCや共同通信、時事通信などに全く情報が出ていないのは、メールの情報自体が怪しい、といわざるを得ません。
また、特定の宗教「仏教徒」「ヒンズー教徒」を名指しして加害者であるかのように伝える情報については、特にその内容の信憑性について慎重になる必要があります。
これに関係して、あるブログに「インドの教会の情報についてお詫びと訂正」として事実関係を確認した経緯を掲載した記事がありました。 ご参考までに。
⇒ http://rihabirikoara.jugem.jp/?eid=1344