2011 年 12 月 25 日

・説教 ルカの福音書2章1-20節 「ふたりの王」

Filed under: 礼拝説教 — 鴨下 愛 @ 14:53

  

2011.12.25

クリスマス礼拝説教

 鴨下直樹

 

 「そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストから出た。」

毎年、毎年、クリスマスになると読まれる聖書の個所です。皇帝アウグスト。このローマの皇帝の名前ほど今日の世界で名前の知られた皇帝はいないと言えるかもしれません。今日にいたるまで、すべての教会でクリスマスを祝うごとに、この名前が覚えられているからです。

 けれども、このアウグストというのは、この王のもともとの名前ではありませんでした。もとの名前はオクタビアヌスと言います。「アウグスト」というのは、「尊敬されるべき者」という意味です。しかし、このアウグストという名前は後にはさらに別の意味を持つようになります。「現に生ける神」。これが、この「アウグスト」という名前の持つ意味だといわれるようになったのです。 (続きを読む…)

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