2012 年 7 月 1 日

・説教 マタイの福音書25章14ー30節 「主からの賜物に生きる」

Filed under: 礼拝説教 — miki @ 20:38

2012.7.1

鴨下 直樹

今日の私たちに与えられているのは先週に引き続き、主イエスのたとえ話です。たとえ話というのは、一般の会話では少し説明することの難しい場合に例を交えて話すと分かりやすいということで使います。ですから、物事が分かりやすくなるわけです。ところが、主イエスの譬ばなしというのは、話を聞いてみると分かりやすそうなのですけれども、色々と考え始めますと良く分からなくなるということがあります。
先週、古川家の家庭集会が終わった後で先週の説教の話題がでました。油を用意しておいた五人の花嫁と、油を用意していなかった五人の花嫁の話です。そこで会話にでたのは、やはり油を持っていた花嫁は持っていなかった人に分けてやったほうが良かったのではないかという話になりました。そのことについては先週の説教でお話ししました。けれども、家に帰って考えてみるとやはり気になるわけです。自分が持っているものを分けてあげない。はたしてそれが愛の行為であると言えるかと考え始めるのです。
このように、主イエスのたとえ話というのは、聞いているとなるほどと思うのですけれども、少し視点を変えて考え始めると、たちどころにどんどん分からなくなるということがあります。

みなさんも、聖書を読むときによく覚えておいていただきたいのですけれども、大事なことは、主イエスはこのたとえ話で何を話そうとしておられるかということです。まず、そのことを覚えておかないと、へんなところで引っかかってしまうことになります。主イエスのたとえ話というのは、主イエスがお語りになりたいテーマを語っているのであって、このたとえ話でキリスト教のすべてのことを説明しているわけではないのです。
今日の聖書の箇所もたとえ話です。非常に面白いたとえ話です。こう書かれています。 (続きを読む…)

HTML convert time: 0.173 sec. Powered by WordPress ME