2012 年 6 月 10 日

・説教 マタイの福音書24章15-31節 「警告・終わりの時に」

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2012.6.10

鴨下 直樹

今日の聖書の中に面白い言葉があります。カッコ書きにくくられておりますけれども、そこには「読者はよく読み取るように。」と書かれています。どうしてわざわざこんな言葉があるのでしょうか。どうせ書くのであれば、もっと大事なところにあってもよさそうなものです。これはカッコには入れられていますけれども、最初から書かれていたらしいのです。ですから、新共同訳聖書などはカッコではなく縦の線が引かれていまして、その中に「読者は悟れ。」となっています。
何を悟るのでしょうか。何を読み取ったらよいのでしょうか。もちろん、その直前に書かれているところのことです。十五節にはこう記されています。

それゆえ、預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす憎むべき者』が、聖なる所に立つのを見たならば、そのときは、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。

と記されています。その間に、「読者はよく読み取るように。」と書かれているのです。

この預言者ダニエルによって語られた「荒らす憎むべき者」については少し説明がいると思います。 (続きを読む…)

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