・説教 詩篇22篇 「わが神わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」
2012.3.24
鴨下 直樹
今日から教会の暦で受難週を迎えます。主イエスが十字架に架けられた週。エルサレムに主がお入りになられて、十字架につけられ殺されてしまわれる週を迎えました。そして、私たちはともに、この主イエスが十字架の上で叫ばれたことば「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」というあのマタイの福音書第二十七章四十六節のもとになった詩篇第二十二篇のみことばに耳を傾けています。
以前も礼拝で紹介しましたが、岩手県の気仙地方で医者をしておられる山浦玄嗣(はるつぐ)さんが、気仙地方の言葉で聖書を翻訳しました。ケセン語訳聖書と言われるものです。今はすべてが津波に流されてしまいまして、津波から残って出て来た水をかぶってしまった本も全て完売して手にいれることが出来なくなっています。けれども、文春新書で『イエスの言葉』という小さな本が出ました。これはこの山浦さんのケセン語のエッセンスをご自身の言葉で解説していますから、とても面白く、このケセン語訳の聖書の雰囲気を少し味わうことができるようになっています。
この本の最後にちょうど今日の聖書の言葉が紹介されています。山浦さんが訳したケセン語ではこうなります。 (続きを読む…)
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